ベンゾイン精油の効能、効果は? どんな香り?

ベンゾイン精油
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ベンゾインは東南アジア原産の大木の樹脂から抽出されるエッセンシャルオイル。バニラのような甘い香りが特徴です。リラックスさせる力にすぐれ、別名、「安息香(あんそくこう)」とも呼ばれます。古くから宗教的な儀式にも利用されてきました。
孤独感や喪失感をやわらげ、あかぎれや乾燥肌などのスキンケアにも利用されます。女性にも人気の高い香りです。

以下で詳しく見ていきましょう。

目次

ベンゾイン精油のプロフィール

エッセンシャルオイルデータ(学名、成分など)

英名Benzoin ベンゾイン
和名アンソクコウノキ
学名Styrax benzoin
Styrax tonkinensis
科名エゴノキ科
抽出部位樹脂
抽出方法有機溶剤抽出法
主な産地スマトラ、インドネシア、マレーシア、タイ、ラオス、ベトナム
主な成分ケイ皮酸、安息香酸、バニリン、ベンズアルデヒド、スチン、ケイ皮酸コンフィニルなど
主な効能、効果鎮静、組織細胞再生、抗炎症、鎮痛、鎮痙、神経バランス調整、去痰、収れん
香りの系統樹脂系
香りのノートベースノート

ベンゾインってどんな精油?

どんな香り?

バニラのような甘い香り

どんな植物?

東南アジア原産の落葉紅葉樹。インドネシアやマレーシア、タイなどの熱帯雨林で生育し、10メートルを超える高さにまで成長します。
この木の樹皮に傷をつけると、そこから甘い香りのする茶色の樹液がにじみ出てきます。これが固まってできた樹脂を揮発性の有機溶剤で溶かし、ベンゾインの精油を抽出します。このような方法を使って樹脂から抽出された精油は「レジノイド」と呼ばれます。

エピソードや歴史、豆知識など

ベンゾインの甘い香りは人々に安心と安らぎをもたらすことから、別名、「安息香(あんそくこう)」とも呼ばれています。悪霊を追い払う力があると信じられ、フランキンセンスなどとともに古くから宗教的儀式の際の薫香として利用されてきました。
現在では香水の保留剤としてもひんぱんに使用されています。

ベンゾインの効能や効果

リラックスに、かかとや乾燥肌のケアに

リラックスに、孤独感や喪失感に

バニラのような甘いベンゾインの香りは人々をリラックスさせる力にすぐれ、緊張やストレスをやわらげて、気持ちを落ちつけてくれます。また、孤独や喪失感を抱えて前にすすめない時にも、幸福感や前向きな気持ちを取り戻すきっかけを与えてくれます。

あかぎれや乾燥肌に

スキンケアにも人気のある精油の1つです。あかぎれや乾燥肌のほか、かかとやひじのケア、にきびなどにも利用されます。お肌のトラブルでお悩みの方は、ベンゾイン精油を使って、クリームや軟膏などを作ってみると良いでしょう。

ワンポイントアドバイス

甘い香りが少ないアロマテラピーの中で、バニラのようなベンゾインの香りは非常に貴重な存在です。この香りが好きな女性は意外に多いです。

ベンゾインは常温では個体の物質ですので、ボトルに入れて液体の状態で販売するためには、必ずアルコール類などで希釈される必要があります。100%のベンゾインは滴下ができません。誠実なメーカーは、何を使って何%に希釈しているかを適切に表示していますが、何も記載していないメーカーはあまり信頼がおけません。

精油の粘度は非常に高く、ビンのドロッパーからなかなか落ちてこないこともあります。イライラせず、ビンを逆さにしたまま1滴目が落ちるのをじっと待ってください。数十秒待たされる場合もありますが、1滴目が出ると、2滴目からは比較的スムーズに滴下できます。

アロマポットの受け皿にはった水に精油を落としたとき、水の表面に精油が広がらず、精油が固まりとなって水の底に沈んでしまうこともあります。そのような時は香りも広がりにくいので、ティッシュに染み込ませた香りを嗅ぐなど別の方法を試してみましょう。

ベンゾインのおすすめの使い方

心を落ち着けたいとき

不安を鎮めて心を落ち着けたいときは、ティッシュやハンカチにベンゾインのアロマオイルを1、2滴たらして、ゆっくりと吸い込んでみましょう。目をつぶり、深呼吸をするようにゆっくりと呼吸をすると効果的です。
自宅にいるときには、アロマポットやアロマライトでお部屋に香りを広げてみましょう。ラベンダーやオレンジ、フランキンセンス、サンダルウッドなどをブレンドしても良いでしょう。

部分的なスキンケアに

お肌の乾燥や、ひじ、かかとが気になる方は、ベンゾイン精油を使った手作りクリームにチャレンジしてみましょう。ホホバオイルなどのキャリアオイル10 mlに2gのミツロウを入れて湯煎(またはレンジ)で溶かし、クリーム容器に移してよくかき混ぜます。粗熱が取れたらベンゾイン精油を2滴ほど加え、さらにかき混ぜれば完成です。寝る前などにお肌の気になる部分にぬり込みましょう。

香りの保留剤として

ベンゾインの精油は揮発しにくい性質があるため、精油をブレンドする時の保留剤として利用することができます。香りを長くとどめたいというときは、ベンゾインの精油を少しだけ混ぜてみましょう。香水を作るときにもおすすめです。

ベンゾインと相性の良い精油

スイートオレンジ、サイプレス、サンダルウッド、ジュニパー、フランキンセンス、ローズ、プチグレン、ベルガモット、ミルラ、ラベンダー、レモン

いかがでしたでしょうか?
毎日の健康に、そして美容に、アロマテラピーをぜひ活用してください!

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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