カモミール・ジャーマン精油の効能、効果は? どんな香り?

カモミール・ジャーマン精油
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カモミール・ジャーマンは、古代バビロニアの時代から民間薬として利用されてきた薬草。濃厚な甘い香りで、ハーブティーとしても人気があります。精油の蒸留の過程でカマズレンという成分が生成され、美しいブルーの色を発色します。カモミール・ローマンと同様にリラックス作用がありますが、カモミール・ローマンよりも抗炎症や抗アレルギー作用にすぐれ、スキンケアによく利用されます。

以下で詳しく見ていきましょう。

目次

カモミール・ジャーマン精油のプロフィール

カモミール・ジャーマン

エッセンシャルオイルデータ(学名、成分など)

英名Chamomile german カモミール・ジャーマン
和名ジャーマンカミツレ
学名Matricaria chamomilla
科名キク科
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
主な産地ドイツ、エジプト、ハンガリー、イギリス
主な成分α-ビサボロールオキサイドA、カマズレン、ディサイクロエーテル、α-ビサボロールオキサイドB、ビサボレンオキサイド、ファルネセンなど
主な効能、効果抗炎症、抗ウイルス、鎮痛、鎮静、消化促進、血圧降下、強壮、女性ホルモン様作用
香りの系統フローラル系
香りのノートミドルノート

カモミール・ジャーマンってどんな精油?

カモミール・ジャーマン

どんな香り?

甘く濃厚でボリューム感のある、ほのかに薬を思わせる香り

どんな植物?

カモミール・ジャーマンは北ヨーロッパや西アジアが原産のキク科のハーブ。50cmほどの背丈の一年草で、かわいらしい白い花を咲かせます。花の真ん中の黄色い部分に、やや盛り上がりがあるのが特徴です。
園芸ではコンパニオンプランツとして知られ、一緒に植えておくと近くの植物が元気に育ちます。
ハーブティーとしても有名で、カモミール・ローマンよりも、こちらのカモミール・ジャーマンのほうが好んで飲まれます。濃厚な甘い香りが人気です。

エピソードや歴史、豆知識など

カモミールという名前は、「地面のリンゴ」という意味のギリシャ語に由来しています。ヨーロッパでは古くから安全な薬草として知られ、もっとも歴史のある民間薬と言われています。主に初期の風邪や頭痛、下痢などに利用されてきました。当時は水で煮出して飲んでいたようです。精油にすると、やや薬草っぽい香りが目立ちますが、希釈するとフルーティな香りになります。たくさんの花からわずかな量しか取れない、貴重な精油です。

カモミール・ジャーマンの精油にはカマズレンと言う成分が多く含まれています。この成分は植物としてのカモミールには存在していませんが、乾燥と蒸留によって精油中に生成されます。この成分により、カモミールジャーマンの精油は非常に美しいブルーの色となります。この青色はカマズレンブルー、またはアズレンブルーなどと呼ばれます。

カモミール・ジャーマンの効能や効果

スキンケアに。肌荒れに

カモミール・ジャーマンに含まれるカマズレンには、抗炎症作用や抗アレルギー作用があることが知られています。肌荒れやかゆみのある方、アトピー性皮膚炎の方のフェイスマッサージなどに向いています。

リラックスに

カモミール・ジャーマンのやさしい香りは、ストレスをやわらげ、心にやすらぎを与えてくれます。疲れたときにお部屋に香らせると、リラックスした、穏やかな時間を過ごすことができます。

ワンポイントアドバイス

カモミール・ジャーマンは子供でも安心して利用できるハーブとして知られています。寝る前にハーブティーを飲むと、胃腸の調子もよくなりますし、寝付きもよくなります。
『ピーターラビット』の絵本の中にも、お腹の具合が悪いピーターに、お母さんが大さじ1杯の煎じたカモミールを与えるシーンがあります。

カモミール・ジャーマンのおすすめの使い方

カモミール・ジャーマン

手作り保湿液でスキンケア

スキンケアに人気の高いカモミール・ジャーマンを使って手作りスキンローションを作ってみましょう。容器に入れた5mlのホホバオイルにカモミール・ジャーマンの精油を2、3滴落とし、45 mlの精製水を加えます。よく振って混ぜてからコットンや手で顔にパッティングしましょう。オイルと水は完全には混ざりませんので、使用前には良く振って混ぜてください。

肌荒れが気になるときはマッサージで

肌荒れが気になるときには、炎症を抑えるカモミール・ジャーマン数滴を、栄養分豊富でリッチなスイートアーモンドオイルにブレンドしてマッサージオイルを作ってみましょう。夜寝る前にやさしくマッサージし、べたつくときはタオルなどで軽くおさえて、洗い流さず一晩しっかり浸透させましょう。翌日のお肌の調子が変わります。効能が似ているラベンダーとのブレンドもおすすめです。

カモミール・ジャーマンと相性の良い精油

イランイラン、ゼラニウム、ベルガモット、マージョラム、ラベンダー、レモン、ローズ

いかがでしたでしょうか?
毎日の健康に、そして美容に、アロマテラピーをぜひ活用してください!

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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