ゼラニウム精油の効能、効果は? どんな香り?

ゼラニウム精油
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ゼラニウムは南アフリカ原産の多年草。ピンクや赤、むらさきなど、色とりどりのかわいい花を咲かせます。17世紀にヨーロッパに持ち込まれてからは庭園植物として大変人気となりました。ローズのような雰囲気を持った、甘く重い香りです。リラックス作用が高く、またスキンケアにも人気が高い精油です。虫を寄せ付けない香りとしても知られます。

以下で詳しく見ていきましょう。

目次

ゼラニウム精油のプロフィール

ゼラニウム

エッセンシャルオイルデータ(学名、成分など)

英名Geranium ゼラニウム
和名ニオイテンジクアオイ
学名Pelargonium graveolens
科名フウロソウ科
抽出部位花と葉
抽出方法水蒸気蒸留法
主な産地フランス、スペイン、イタリア、レユニオン島、エジプト、中国
主な成分シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、蟻酸シトロネリル、イソメントン、蟻酸ゲラニル、epi-10-γ-オウデスモール、酪酸ゲラニル、メントン、チグリック酸ゲラニル、β-カリオフィレン、cis-ローズオキサイド、α-テルピネオール、ネロール、酪酸シトロネリル、酢酸ゲラニルなど
主な効能、効果機能性:皮膚炎症改善作用、抗炎症作用、抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用、免疫増強作用、収れん作用
有用性:皮膚調整、抗菌・防腐剤、無気力回復、免疫力増強、神経バランス調整、防虫剤、抗アトピー・ニキビ治療
香りの系統フローラル系
香りのノートミドルノート

ゼラニウムってどんな精油?

ゼラニウム

どんな香り?

ローズのような雰囲気を持った、甘く重い香り

どんな植物?

60センチほどの高さにまで成長する、南アフリカ原産の常緑性の多年草。手のひらのような形の、ギザギザして先がとがった葉をつけ、小さな可愛らしい花を咲かせます。花はピンクや赤、むらさき、白など、実に多彩です。17世紀にヨーロッパに持ち込まれ、庭園植物として人気となりました。この植物には古くから魔除けの力があると考えられており、ヨーロッパでは生け垣や玄関前に好んで植えられきました。

ゼラニウムには200を超える種類があると言われていますが、精油は主にペラルゴニウム属(Pelargonium graveolens)の植物から抽出されます。フランスやレユニオン島、イタリア、エジプトなどが産地として有名です。日本では「ニオイテンジクアオイ」の名前で知られています。

エピソードや歴史、豆知識など

19世紀の初め、フランスのグラース地方などを中心に、大規模な生産が始まりました。ローズに似たゼラニウムの香りは、香水や石鹸などの香りづけとして広く利用されています。

ゼラニウムには傷を治す力があるとされており、第一次世界大戦では負傷兵の治療にも使われました。また、虫を寄せ付けない香りとしても知られており、虫除けにもひろく利用されています。

ゼラニウムの効能や効果

フェイスマッサージ

スキンケアに、フェイシャルマッサージに

ゼラニウムは、お顔のトリートメント、マッサージに大変人気の高い精油のひとつです。乾燥したお肌や油っぽいお肌など、多くの肌タイプの人から支持されています。お肌に元気がない方や、お肌の色が冴えない方は、ぜひこの精油を使ってお手入れをしてみてください。

うつっぽいときに、ストレスに

ゼラニウムはリラックス作用の高い香りとして知られています。心と体、双方に対してしっかりとバランスを取り、健康な状態へと導いてくれます。鬱々としているとき、不安やイライラで心が乱れているときには、甘くフローラルなゼラニウムの香りはとても心強く感じることでしょう。
虫が嫌うといわれるシトロネロールを成分に含んでおり、蚊や虫を近づけたくない時にも効果を発揮してくれます。

ホルモンバランスの乱れに、女性特有のお悩みに

ゼラニウムにはホルモンの働きを正常化し、体のバランスを整える機能があります。月経時のつらい症状や月経前緊張症、更年期の症状などにも効果を発揮します。

ワンポイントアドバイス

ゼラニウム

ローズに似た雰囲気を持つ香りはいくつかありますが、中でもゼラニウムがもっともローズに近いのではないでしょうか? 「ローズの精油がほしいけど、高すぎてなかなか手が出ない」という方には、真っ先におすすめしたい精油です。

女性的で優しい印象のゼラニウムは、その効能も女性にうれしいものばかり。リラックスに、スキンケアに、そしてお部屋の雰囲気作りに、あらゆるシーンで活躍してくれます。

「ゼラニウム」と「ローズゼラニウム」の違い

ちなみに、ゼラニウムの精油には「ローズゼラニウム」というものもありますが、これは通常の「ゼラニウム」とは異なるものなのでしょうか?

結論から言うと、「ゼラニウム」も「ローズゼラニウム」も、同じPelargonium graveolensから得られるのですが、より厳密な名称としては、ゼラニウムはPelargonium graveolensから、ローズゼラニウムはPelargonium graveolens var. Roseumから、ということで、少し品種が異なります(Pelargonium graveolensの変種)。

両者の精油の特性は大きく変わらないのですが、「ローズゼラニウム」のほうがよりローズの香りが強く、人気が高いです。

ローズゼラニウムについては、産地や学名の点でいろいろと議論や混乱があり、メーカーによっても主張が異なります。「ローズゼラニウム」という名前は、かつてレユニオン島で生産された「ゼラニウム・ブルボン」という特定の品種から得られる精油に対して使われました。今では「ローズゼラニウム」の精油は世界中で生産されています。

ゼラニウムのおすすめの使い方

フェイシャルパック、クレイパック

フェイシャルパックでお肌を元気に

カオリンなどのクレイ(大さじ1杯)に精製水を大さじ1杯を加え、ゼラニウム精油を1滴加えてペースト状になるまで練り合わせます。お肌の気になる部分に5分ほどパックし、ぬるま湯で洗い流しましょう。ゼラニウムが皮脂のバランスを整え、また血流を促してお肌の血色を良くしてくれます。
ビタミンなどの栄養分を豊富に含んだスイートアーモンドオイルを小さじ1杯ほど加えてもよいでしょう。

立ち仕事で足がパンパンなときに、むくみの改善に

立ち仕事などが続いて足がパンパンなときには、ゼラニウムを使ったアロママッサージが効果的です。ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどのキャリアオイルにゼラニウムの精油を数滴ブレンドしてマッサージをします。この際、リンパの流れを意識して、体の先端部分から中心部分に向かってマッサージを行うと効果的です。
ジュニパーやサイプレスをブレンドしても良いでしょう。

虫除けに

ゼラニウム精油を入れたルームフレッシュナーを作って、空間や網戸にスプレーします。ユーカリ・シトリオドラやシトロネラをブレンドすると、より効果的です。

ゼラニウムと相性の良い精油

オレンジ、クラリセージ、グレープフルーツ、サンダルウッド、シダーウッド、シトロネラ、ジャスミン、ネロリ、バジル、プチグレン、ベルガモット、ライム、ラベンダー、ローズマリー

いかがでしたでしょうか?
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アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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