ラベンダー精油の効能、効果は? どんな香り?

ラベンダー精油
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ラベンダーはヨーロッパに広く生育するシソ科の植物。むらさきや青のきれいな花を咲かせます。ほのかにウッディーな雰囲気を含んだ、落ち着いたフローラルの香りです。すぐれた鎮静作用を持ち、リラックスや不眠に対して高い効果を発揮します。「万能の精油」とも呼ばれ、アロマテラピーではもっとも人気の高い精油のひとつです。

以下で詳しく見ていきましょう。

目次

ラベンダー精油のプロフィール

ラベンダー

エッセンシャルオイルデータ(学名、成分など)

英名Lavender ラベンダー
和名ラベンダー
学名Lavandula angustifolia
Lavandula officinalis
科名シソ科
抽出部位葉と花
抽出方法水蒸気蒸留法
主な産地フランス、ブルガリア、オーストラリア
主な成分酢酸リナリル、リナロール、cis-β-オシメン、テルピネン-4-オール、ラバンデュロール、酢酸ラバンジュル、3-オクタノン、α-テルピネオール、リモネン&ジペンテン、β-フェランドレン、1,8-シネオールなど
主な効能、効果機能性: 鎮痙作用、鎮痛作用、鎮静作用、筋肉弛緩作用、血圧降下作用、皮膚瘢痕形成作用、皮膚組織再生作用、抗菌作用、抗真菌作用、抗ダニ作用
有用性: 不眠症・睡眠障害、不安症・心理的動揺、神経系の各種障害、皮膚疾患、ニキビ・火傷・創傷、筋肉の痙攣・収縮
香りの系統フローラル系
香りのノートミドルノート

ラベンダーってどんな精油?

ラベンダー

どんな香り?

フローラルな中にも少しウッディーなノートを含んだ、柔らかで落ち着いた香り

どんな植物?

ラベンダーは地中海地方やヨーロッパなどに広く生育する多年草のハーブ。 30センチから1メートルほどの背丈にまで成長し、紫色やブルーの花を咲かせます。水はけの良い、痩せた石灰室の山岳地帯によく見られ、標高の高い地域で育ったものほど香りが良いと言われます。

フランスのプロヴァンスやブルガリア、オーストラリアなどが産地として有名ですが、日本でも広く栽培されています。日本では北海道の富良野が有名です。降水量が少なく、夏暑く、冬寒い標高の高い厳しい環境が、強く香りの高いラベンダーを育てます。

エピソードや歴史、豆知識など

ラベンダーの学名は、ラテン語の「Lavo(洗う)」や「Lividus(青みがかった鉛色)」に由来していると言われます。古代のローマ人はラベンダーを浴槽に入れて沐浴し、傷ついた体を洗い流したそうです。ラベンダーのサシェを衣類を収納する引き出しに入れて、虫除けに使うことなども古くから行われてきました。

香水としても人気が高く、イギリス国王チャールズ1世の妻マリアヘンリエッタ妃はラベンダーの香水を大変気に入っていました。イギリスではノーフォーク地方がラベンダーの産地として有名です。

ラベンダーの効能や効果

リラックスした女性

イライラ、ストレスに、リラックスに、不眠症に

アロマテラピーといえばラベンダーと言われるくらい、ラベンダーの精油は多くの人に愛されています。リラックスさせる効果が非常に高く、とりあえず1本手元に置いておきたい精油のひとつです。

仕事でストレスを感じている時、些細なことでイライラしているとき、怒りがこみ上げて仕方がないとき、クヨクヨと悩んでしまうときなどは、ラベンダーの精油がとても役に立ってくれます。落ち着いたラベンダーの香りが、バランスを失った心と体の状態を、健康で正しい方向に導いてくれます。

寝付きが悪い方、不眠症の方にも、ラベンダーはおすすめです。ラベンダー精油に含まれる酢酸リナリルは、精神の安定に欠かせないセロトニンを誘発することが知られています。ラベンダーの香りは副交感神経を優位にし、心拍をおさえ、血圧を低下させます。そして、穏やかな入眠の手助けをしてくれます。

やけどや日焼けに、にきびや湿疹、虫刺されに

ラベンダーの精油には、皮脂の分泌バランスを整え、皮膚細胞の成長を促進するはたらきがあります。あらゆる肌タイプの方に有効です。

また、やけどや日焼けでダメージを受けたお肌や、にきび、湿疹、虫刺されなどの肌トラブルにも、非常に高い効果を発揮してくれます。

ラベンダーは原液をお肌に使用することができる精油と言われます。にきびや虫刺されなどには、綿棒を使って原液をつけても良いでしょう。ただ、お肌の弱い方は、事前に腕の内側などでテスト(パッチテスト)をしてください。マッサージを行う際には、ホホバオイルなどのキャリアオイルで1%に希釈してお使い下さい。

安全性の高い精油の1つで、お子様からお年寄りまで安心して使用することができます。

ホルモンバランスの乱れに、女性特有のお悩みに

ラベンダーにはホルモンバランスを整える働きもあります。少量月経や月経痛のようなトラブルにも、ラベンダーは役立ってくれます。また、出産時の苦痛を減らし、スムーズな分娩を促進してくれます。

ワンポイントアドバイス

ラベンダー

ラベンダーといえばアロマテラピーではもっとも人気の高い精油のひとつですが、最初からこの香りが大好きという人は、実はあまり多くないのではないでしょうか。むしろ使い続けているうちにだんだんとこの香りが好きになってくる、という人が多いように思います。

ですので、最初にラベンダーの香りを嗅いで「そんなに好みではないなぁ」と思って使わなくなってしまった人も、ときどきでもいいので使ってみてください。香りの好みが変わるというのは、アロマテラピーでは多くの人が経験することです。

「万能の精油」とも言われるラベンダー。想像以上に多くの場面で活躍してくれるので、とりあえず持っておきたい精油のひとつです。

ラベンダーのおすすめの使い方

ぐっすり眠る女性

ぐっすり眠りたい夜に

寝る数時間前のアロマバスが効果的です。お風呂に数滴のラベンダーを落とし、よくかき混ぜてゆっくりとつかります。首や肩を軽くさすったり、手足を軽く揉んだりするとよいでしょう。ベルガモットやネロリ、イランイラン、マージョラムとのブレンドもオススメです。

寝室ではアロマライトなどで穏やかに香りをひろげてみましょう。ティッシュに精油を2、3滴垂らし、枕元に置くのも効果的です。

イライラしているとき、気分が落ち着かないとき

外出先でイライラしたり、気持ちが落ち着かないときは、ティッシュやハンカチにラベンダーを1、2滴たらして、ゆっくりと吸い込んでみましょう。マスクに1滴たらすのも効果的です。自宅にいるときには、アロマポットやアロマライトでお部屋に香りを広げてみましょう。

肩こりや頭痛がひどいとき

肩こりや頭痛にお悩みの方は、ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどのキャリアオイルにラベンダーの精油をブレンドし、こめかみから首、肩にかけてマッサージしてみましょう。クラリセージやゼラニウム、マージョラムとのブレンドもお勧めです。

かぜの季節に

かぜの季節には、室内に香りを広げる芳香浴がおすすめです。ティートリーとのブレンドも良いでしょう。 なんとなく調子がすぐれないときは、キャリアオイルにラベンダーの精油をブレンドし、胸や背中をマッサージしてみましょう。ユーカリやティートリー、フランキンセンスとのブレンドもおすすめです。

乾燥肌、トラブル肌に

冬場などお肌の乾燥が気になる季節には、ラベンダーを使ったマッサージがおすすめです。ホホバオイルなどのキャリアオイルにラベンダーをブレンドし、やさしくお肌をマッサージしましょう。カモミールやローズ、ネロリとのブレンドもおすすめです。にきびや湿疹、日焼けなどにも、効果を発揮します。

毛穴のおそうじに

カオリンなどのクレイ(大さじ1杯)に、精製水(大さじ1杯)を加え、ラベンダー精油を1滴加えてペースト状になるまで練り合わせます。お肌の気になる部分に5分ほどパックし、ぬるま湯で洗い流します。

ラベンダーと相性の良い精油

スイートオレンジ、カモミール、クラリセージ、シトロネラ、ジャスミン、ゼラニウム、タイム、パチュリ、ベルガモット、マンダリン、レモン、ローズマリー

いかがでしたでしょうか?
毎日の健康に、そして美容に、アロマテラピーをぜひ活用してください!

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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