ジャスミン精油の効能、効果は? どんな香り?

ジャスミン精油
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ジャスミンは数メートルにまで成長する、つる性の植物。白く小さな花を咲かせます。夜から朝にかけて芳香が強くなるため、花はその時間を選んで収穫されます。甘くエキゾチックなフローラルの香りは、「花の精油の王」と呼ばれ、長く親しまれてきました。非常に高いリラックス作用があり、抑うつ症を改善し、自信を取り戻してくれます。分娩を促進する作用があり、出産の際のマッサージにもよく利用されます。

以下で詳しく見ていきましょう。

目次

ジャスミン精油のプロフィール

ジャスミン

エッセンシャルオイルデータ(学名、成分など)

英名Jasmine ジャスミン
和名ソケイ、オオバナソケイ
学名Jasminum officinale
科名モクセイ科
抽出部位
抽出方法有機溶剤抽出法
主な産地エジプト、インド、フランス、モロッコ
主な成分酢酸ベンジル、ヘネコサン、イソフィトール、酢酸フィティル、フィトール、酢酸リナリル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、リノレン酸メチル、ジャスモン酸メチル、安息香酸 cis-3-ヘキセニル、リナロール、オイゲノール、cis-ジャスモン、インドール、アンスラニル酸メチルなど
主な効能、効果抗うつ、催淫、催乳、子宮強壮、殺菌、鎮痙、鎮静、通経、皮膚軟化、分娩促進
香りの系統フローラル系
香りのノートミドルノート

ジャスミンってどんな精油?

ジャスミン

どんな香り?

軽く陶酔させるような、甘くエキゾチックな花の香り

どんな植物?

成長すると2メートルから6メートルにも達する、インド原産のつる性の常緑低木。夏から秋にかけて、可愛らしい小さな白い花を咲かせます。
ジャスミンの精油はこの白い花から得られますが、花を摘みとるのは芳香が最も強くなる夜間から早朝にかけて行われます。収穫には非常に手間がかかるうえ、膨大な量の花も必要になります。

エピソードや歴史、豆知識など

かつてジャスミンの精油を抽出するためには、ガラスに牛脂を塗り、ジャスミンの花を1枚1枚貼り付けて香りを移しとるという、気の遠くなるような作業が行なわれてきました。現在では揮発性の有機溶剤を使って抽出する方法がとられています。そもそもジャスミンの花に含まれる精油の量は非常に少なく、大量の花の摘み取りが必要になるため、精油を抽出する作業が大変なことに変わりはありません。

ジャスミンのように花から有機溶剤抽出法で製造された精油を「アブソリュート」と呼びます。ジャスミンのほかにローズも同じ方法で抽出されます(ローズ・アブソリュート)。

ジャスミンの効能や効果

自信がない女性

心を落ち着かせ、自信を取り戻させる

甘くフローラルなジャスミンの精油は、「花の精油の王」とよばれ、多くの人々を魅了してきました。愛の精油としても知られ、ロマンティックな気分に浸りたいときに使う人も多いようです。不安を感じたり、自信をなくしたりしたとき、ジャスミンの香りはとてもパワフルな力を発揮します。心を落ち着かせ、失った自信を取り戻させてくれます。

出産の手助けに

ジャスミンは出産の際にとても大きな力を発揮します。ジャスミンの精油を使ったマッサージは、スムーズな分娩を促すとともに、苦痛を和らげてくれます。母乳の出を促進する働きもあります。
ホルモンバランスを整える作用も高く、つらい月経痛を和らげてくれます。

ワンポイントアドバイス

ジャスミンのエッセンシャルオイル

ジャスミンの香りは非常に濃厚です。イランイランと同じく、人によって好き嫌いが分かれる精油かもしれません。とても強く香るため、なるべく少ない量で使うことをおすすめします。量が多いと、頭痛や吐き気を引き起こす場合があります。

妊娠中はお産が近づくまではジャスミンの使用は控えてください。出産間近の頃には、病院や助産院でジャスミンを使ったマッサージオイルでおなかをマッサージし、分娩を促すことがあります。使用の際には、医師や専門家の指導に従ってください。

ジャスミンの精油は貴重で、アロマテラピーの中でも最も高価なものの1つです。なかなか手を出しにくい精油ですが、最近はホホバオイルで希釈した「ジャスミン3%」などのアロマオイルもありますので、まずはそういったもので香りを試してみるのも良いでしょう 。

ジャスミンのおすすめの使い方

ジャスミンティー

自信を取り戻したいとき

不安や緊張で気持ちが揺らいでいる時、自分に自信が持てないときは、芳香浴でジャスミンの香りを楽しみましょう。アロマポットやアロマライトなどの芳香器具に、ジャスミン精油を1、2滴おとし、お部屋に香りを広げます。ローズやゼラニウムなどをブレンドしても良いでしょう。

ロマンティックな気分に浸りたいとき

ジャスミン精油を使ったエアーフレッシュナーを作って、お部屋にスプレーします。少量のエタノール(全体量の10%ほど)にジャスミンの精油を数滴まぜ、精製水を入れれば完成です。お部屋にシュッと一吹きするだけで、甘美なフローラルな香りに包まれます。

アロマディフューザーなどの器具を使って、お部屋に香りを広げても良いでしょう。強く香りますので精油は1滴からスタートしてください。

ジャスミンと相性の良い精油

スイートオレンジ、サンダルウッド、ゼラニウム、フランキンセンス、ネロリ、ローズ、パルマローザ、ベルガモット、マンダリン、メリッサ、ローズウッド

いかがでしたでしょうか?
毎日の健康に、そして美容に、アロマテラピーをぜひ活用してください!

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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