フランキンセンス精油の効能、効果は? どんな香り?

フランキンセンス精油
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フランキンセンスはアフリカや中東の砂漠で育つ低木。精油はその樹脂を水蒸気蒸留して得られます。ウッディーでスパイシーながら、レモンのような爽やかな雰囲気を持った香りです。紀元前の時代から宗教的な儀式には欠かせないもので、黄金なみに貴重なものとして取引されました。キリスト生誕の際に贈り物として捧げたれたことでも有名です。精油はリラックス作用が非常に高く、また、しわやたるみを改善することでも知られます。香りも良く、人気の高い精油のひとつです。

以下で詳しく見ていきましょう。

目次

フランキンセンス精油のプロフィール

フランキンセンス

エッセンシャルオイルデータ(学名、成分など)

英名Frankincense フランキンセンス / olibanum オリバナム
和名ニュウコウノキ
学名Boswellia carterii
Boswellia thurifera
科名カンラン科
抽出部位樹脂
抽出方法水蒸気蒸留法
主な産地ソマリア、エチオピア、オマーン
主な成分α-ピネン、α-ツエン、p-サイメン、リモネン、サビネン、カリオフィレンオキサイド、1,8-シネオール、カジノール、インセノール、ミルセン、ベルベノール、ビリディフロロールなど
主な効能、効果鎮静、強壮、抗うつ、組織細胞再生・活性、抗菌、収れん、抗カタル、去痰、鎮痛、免疫強壮
香りの系統樹脂系
香りのノートベースノート

フランキンセンス(乳香)ってどんな精油?

フランキンセンス

どんな香り?

ほのかにレモン様の匂いが漂う、ウッディーでスパイシーな香り

どんな植物?

フランキンセンスは中東が原産の常緑低木。3~6mくらいの高さにまで成長します。ソマリアやエチオピア、レバノンなどの乾燥した半砂漠地帯に育ちます。
この木の樹皮に切れ込みを入れると、ミルクのような乳白色の樹液がにじみ出てきます。そのため、フランキンセンスは別名、乳香(にゅうこう)とも呼ばれます。

エピソードや歴史、豆知識など

英名のフランキンセンスは、古いフランス語の「真の香り」が由来となっています。また、アラビア語やラテン語では「オリバナム」と呼ばれますが、これは「レバノンを経由した」「白い」「油」などが由来となって出来た言葉だと推測されています。

フランキンセンスの香りは、紀元前の時代から薫香として用いられ、神聖な儀式には欠かせないものでした。古代エジプト人は莫大な富を費やして、これをフェニキア人から輸入していました。
フランキンセンスは当時から黄金並みに貴重な存在で、イエス・キリストの誕生を祝う品としてミルラ(没薬)とともに捧げられたことでも有名です。

フランキンセンス(乳香)の効能や効果

フランキンセンス

老化したお肌に、スキンケアに

フランキンセンスはスキンケアとして大変人気の高い精油のひとつです。しわやたるみの改善など、特に老化したお肌にお悩みの方にとっては、この精油は大変心強いパートナーとなってくれることでしょう。

不安な気持ちに、リラックスに

薫香としても用いられるフランキンセンスは、リラックス効果が大変高い香りとして有名です。イライラとした心を鎮め、悲しい心をなぐさめ、心を穏やかにしてくれます。
また、不安なときや何かの強迫観念に取りつかれているときも、心の落ち着きを取り戻してくれます。

呼吸器の症状に

フランキンセンスは呼吸器に対して効果があることで知られています。せきや気管支炎を鎮め、息切れを改善しますので、喘息などにも有効です。鼻かぜを緩和させるとも言われています。

ワンポイントアドバイス

フランキンセンス

儀式や薫香という言葉を聞くと、なかなか手を出しにくい精油のように感じますが、実際のフランキンセンスの香りは想像よりもはるかに爽やかで、多くの人に好まれる香りです。スパイシーな中にも、どことなくレモンのような香りも感じられて、とても親しみがもてる香りと言えるでしょう。黄金のような大金を払わなくてもこの香りが楽しめる現代人は、むしろ幸せかもしれません。


リラックス精油としても人気のフランキンセンスですが、スキンケアにもよく利用されています。しわやたるみにお悩みの方は、ぜひフランキンセンスでマッサージオイルを作り、就寝前にマッサージしてみましょう。

フランキンセンス(乳香)のおすすめの使い方

フランキンセンス精油

お肌のお手入れに、しわやたるみに

お肌のお手入れに、フランキンセンスを使ったフェイシャルスチームをしてみましょう。洗面器に熱いお湯を張り、フランキンセンスの精油を2~3滴を落として、立ち上る蒸気を5分ほどお肌に当てます。バスタオルなどを使って頭の上から覆うと、蒸気が逃げにくくなるため効果的です。

老化肌にお悩みの方には、フランキンセンスを使ったマッサージがおすすめです。ホホバオイルなどのキャリアオイルにフランキンセンスを数滴ブレンドし、やさしくマッサージしてみましょう。お肌に栄養分を取り入れたいときは、ホホバオイルの代わりにスイートアーモンドオイルやピーチカーネルオイルを使うと、よりリッチなマッサージオイルになります。ラベンダーやゼラニウム、ネロリとのブレンドもおすすめです。

心を落ち着けたいときに

不安を鎮めて心を落ち着けたいときは、ティッシュやハンカチにフランキンセンスを1、2滴たらして、ゆっくりと吸い込んでみましょう。目をつぶり、深呼吸をするようにゆっくりと呼吸をすると効果的です。

自宅にいるときには、アロマポットやアロマライトでお部屋に香りを広げてみましょう。ラベンダーやオレンジ、サンダルウッドなどをブレンドしても良いでしょう。

かぜをひいてつらいとき、心が折れそうなとき

かぜをひいてベッドの上でゼイゼイ、心細くて泣きそう--。そんなときにもフランキンセンスの香りがやさしくいたわってくれます。
アロマライトやアロマディフューザーでお部屋に香りを広げたり、フランキンセンスを使ったマッサージオイルで背中や胸などをさすってみましょう。ラベンダーやユーカリをブレンドしても良いでしょう。

フランキンセンス(乳香)と相性の良い精油

スイートオレンジ、グレープフルーツ、サンダルウッド、ゼラニウム、バジル、パチュリ、メリッサ、ラベンダー

いかがでしたでしょうか?
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アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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