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ベチバーってどんな精油?
どんな香り?
土の香りを思わせる深みのある香り
どんな植物?
東南アジア原産のイネ科の多年草です。インドやインドネシア、タヒチ、ハイチのような熱帯地域によく見られます。イネのような見た目の、細くとがった葉が2メートルくらいにまで成長します が、同じくらいの長さの根が地下にも伸びていきます。葉にほとんど香りはなく、精油は根からとれます。インドや東南アジアの国々では、この草の葉や根を使ってブラインドや天幕、日よけなどを作り、利用してきました。ベチバーは、インド、タミル語で「掘り起こした根」を意味します。
エピソードや歴史、豆知識など
ベチバーから精油をとるようになったのは、比較的最近のことです。ワインのように、年を経るごとに品質が良くなっていく精油と考えられています。揮発しにくい性質から、この精油は香水の香りを長く保つためのベースノートとしてよく利用されてきました。「ムスリーヌ・デ・ザンド(インドのモスリン)」という有名な香水には、サンダルウッド、ベンゾイン、タイム、ローズとともにベチバーが使われていました。
精油の効能や効果について
リラックスに
非常に高いリラックス作用を持つことから、「静寂の精油」としても知られています。土を連想させる、深みのある香りは、ストレスや緊張でヘトヘトになった心をいたわり、気持ちを安らかにしてくれます。プレッシャーで落ち着きや決断力を失った時にも、この香りは冷静さを取り戻させる手助けをしてくれます。心のバランスを取り戻したい、地に足をつけたいという方には、おすすめの精油の1つです。
ちょっとひとこと
ベチバーはとても濃厚で重たい香りですので、単品でたくさん使うというケースは少ないかもしれません。使う量は少なめとし、主役として別の香りを使い、脇役としてベチバーを少し加えると、バランスの良い香りになります。ラベンダーやローズなどと合わせてもいいでしょうし、サンダルウッドやベンゾインなどと合わせてもよいでしょう。
精油の粘度は高めで、ビンのドロッパーからなかなか落ちてこないこともありますが、イライラせずに1滴目が落ちるのをじっと待ってください。1滴目が出ると、2滴目からは比較的スムーズに滴下できます。
おすすめの使い方
気持ちを鎮め、心を落ちつけたいときに
ストレスや緊張を鎮めて心を落ち着けたいときは、ティッシュやハンカチにベチバーを1、2滴たらして、ゆっくりと吸い込んでみましょう。目をつぶり、深呼吸をするようにゆっくりと呼吸をすると効果的です。自宅にいるときには、アロマポットやアロマライトでお部屋に香りを広げてみましょう。ベンゾインやフランキンセンス、サンダルウッドなどをブレンドしても良いでしょう。
ぐっすり眠りたい夜に
ティッシュペーパーにベチバーの精油を1、2滴ずつ落とし、枕元に置きます。忘れた頃にふわっと香る程度がちょうどいい量です。ラベンダーやベンゾインをブレンドしても良いでしょう。
香りの保留剤として
ベチバーの精油は揮発しにくい性質があるため、精油をブレンドする時の保留剤として利用することができます。香りを長くとどめたいというときは、ベチバーの精油を使ってみましょう。香水を作るときなどにもオススメです。
相性の良い精油
ベンゾイン、イランイラン、グレープフルーツ、サンダルウッド、ジャスミン、ゼラニウム、フランキンセンス、パチュリ、ローズ、ラベンダー、ローズウッド
アロマオイル(精油)のデータ
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植物名 ベチバー 和名 ベチベル 学名 Vetiveria zizanioides 科名 イネ科 抽出部位 根 抽出方法 水蒸気蒸留法 主な産地 インドネシア、レユニオン島、ハイチ 主な成分 ベチベロール、ベチベン、α-ベチボール、ベチボン、クシモール、クシモン、ベチセリネン、ベチスピレン、ベチアズレン
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アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。